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zoom RSS 観世音の御名響く、慈悲深き土地より(帰国行程報告、前編)。

<<   作成日時 : 2014/08/26 18:56   >>

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夕方、薄暗くなって来た村の道をゴンパ(寺院)へと戻る途中、カンチェン家の前で、昨日私にゴンチェ(ラダックの伝統服)を着せてくれた、ソナム・リグジン翁とすれ違った。

今夜はこれからゴンパで、村総出で最後の踊りがあると言うのに、彼はこんな遅くに一人、これから三時間かけて山へバーラン(馬)の放牧に向かうと言う。

すると彼が、私の手を取って、私の手を彼自身の額にあてた。その時、彼が私に最後の挨拶をしているのが分かった。言葉を交わさなくても、私には分かった。彼は本当にいい人であった。いつも良くしてくれて、本当に感謝している。明日は、いよいよ三週間滞在したこの村を離れ、ザンスカールへと向かうのである。

-2014/06/18 日記分、ハヌパタ村最後の夜、カンチェン家、23:24

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8/11に、無事に帰国しました。
今回は、ヒマラヤ辺境域を中心に、計88日間。
ラダックの印象は、インドに属してはいるものの、自然環境、文化環境、
共にインド本国とは大きく異なり、ひとつの違う国のような印象を受けました。
前回のインド一周旅行では、あくまで一外国人の観点から出る事が出来ませんでしたが、
今回は、村の人々と寝食を共にし、同じ言葉を喋り、苦楽を共にした事で、
彼等がどのような価値観や願いを持って生活しているのか。
少しなりでも垣間見る事が出来たように思います。
今回も、日記や写真で記録を取り続けましたが、前回の3倍以上の量になるので、
どのような形で公開するかは、少し考えてみたいと思います。

取り敢えずは、現地で軽くリアルタイムに報告したFacebookの投稿記事を、
こちらにも転載致します。写真に関しては、整理出来次第、「Flickr / Dharma Bums」
の方に公開して行く予定です。https://www.flickr.com/photos/116171756@N05/sets/

第一回のレー到着時の写真は、こちらから。

https://www.flickr.com/photos/116171756@N05/sets/72157646281878969/

これらの日々で得た経験は、やはり筆舌に尽くし難く、
自分としては、これからの自分の実際の生活や創作の中で、
「実践」して行く他はないなと考えています。

ラダックは、まるで日本の真実を映し出す鏡のようにも見え、
自分にとって、どんな事が過剰で、必要がなく、何を既に失っており、
どのような事が大事になって来るのか。そう言った事は、もう大体分かって来たな。
と、その実感だけは強くあります。本当に、この旅を支えてくれた道中全ての人々に感謝。

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帰国行程報告(2014/05/15-08/11)

滞在地域、インド共和国 / ヒマラヤ辺境域
(ラダック、ザンスカール、カシミール、ベンガル、スィッキム)、ブータン王国

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「ラダック到着、尼僧院での日々」


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15/05 成田出国〜上海(国際線乗換)

16/05 上海〜デリー(国内線乗換)〜レー(高地順応)

17/05 レー(レー王宮、ナムギャル・ツェモ・ゴンパ、旧市街、ゴンパ・ソマ、サンカル・ゴンパ)

18,19,20/05 サブー村尼僧院(Gephel Shadrupling Nunnery Sabu)、朝夕勤行、大乗仏教自習、修行見学。

20/05 サブー村〜アムチ僧院〜ダー村(ガナデパ家でのホームステイ開始、ダマン奏者演奏見学)

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「花の民、ドロクパ族の暮らす、ダー村での日々」


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21/05 レーへ帰るガイドのスダンマ氏、運転手のタルチョスを朝見送る、村内初散歩。

22/05 村の裏山へ、ガン・ソナモ父さんと薪刈り、家畜の餌やり、川で洗濯、水汲み等。

23/05 村の裏山へ、ガン・ソナモ父さんと薪刈り、家畜の餌やり、昨日の雨で雨漏りの為、家の屋上を修理等。

24/05 朝、村のゴンパ見学、小中学校授業見学、家畜の餌やり、家畜小屋掃除、川へ水汲み等。

25/05 村の裏山へ、ガン・ソナモ父さんと薪刈り、家畜の餌やり、川で洗濯、夕食の野菜収穫等。

26/05 アンモの登校拒否説得、葬式見学、インダス川沿いをビャマ軍事施設まで散歩。夜、最後の宴会。

27/05 ダー村出発、カルツェでソナモ父さんとお別れ、ラマユル僧院、ハムパタ村セイルーパ家着。

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「山間の小さな村、ハヌパタ村での電気のない日々」


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28/05 ツェリン父さんと採石、砕石作業。

29/05 午前、小学校授業見学、午後、ツェリン父さんと採石、砕石作業。

30/05 朝、畑、植木の水やり、村内散歩。発熱発病の為、夕方診療所へ。教師のゴンボと夕食。

31/05 発熱発病の為、一日療養。午後、日干し煉瓦作り手伝い。村内散歩。

01/06 朝夕、ゴンパ勤行。村外れ、ザンスカール方面へ散歩。夕刻、カンチェン家でお茶。

02/06 朝、ゴンパ勤行。畑の野菜収穫、選別作業。トラック荷運び、ソナム姉さん来宅。

03/06 朝、ゴンパ勤行。堆肥運び、敷き。畑の野菜収穫、カンビー家、カンチェン家でお茶。

04/06 ワンラ村方面へ散歩。野菜選別作業、スダンマ氏へトレッキング装備の打診。

05/06 朝、ゴンパ勤行。マルパ家でお茶。村外れ、3,780m付近まで散歩。ソナム姉さん、ワンラへ帰宅。

06/06 畑の灌漑、水やり、植樹の手伝い。夕、ゴンパ勤行。

07/06 畑の水やり、野菜収穫。村の対岸へ渡橋、ミニ・トレッキング。

08/06 ゴンパ外壁、塗料塗り。夜、マルパ家へ読経会参加。

09/06 朝、ゴンパ勤行。堆肥運び、カンビー家でお茶。カンチェン家へ挨拶。

10/06 トレッキング打ち合わせの為、セイルーパ家からカンチェン家へ移動。電柱設置作業手伝い。

11/06 午前中、政府行政官来村の為、講演見学。電線設置作業手伝い。ハヌパタ・ユン(村祭)、準備。

12/06 カンチェン家のプンツォ(3)と、村外れへ散歩。ジンジュッパ家でお茶。

13/06 午前中、ロバの放牧へ。リグジン(8)とラチュ刈り。河原で子供らと遊ぶ。セイルーパ家でお茶。

14/06 午前中、川で皿洗い、野菜選別作業、ロバの放牧と回収、シュクパの回収。

15/06 ハヌパタ・ユン(村祭)の為、ラマ(僧)来村。ラマ接待準備、調理手伝い、読経見学。

16/06 村祭、一日目。ラマ接待手伝い、皿洗い、水汲み等。夕、読経見学、夜、踊り。

17/06 村祭、二日目。朝、ゴンパ清掃、ブンスコル(経典担ぎ)、昼夕、踊り。セイルーパ家でお茶。

18/06 村祭、三日目。朝、ゴンパ清掃、トレッキング準備、夕夜、踊り(夜遅くまで祭は続く)。

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「ザンスカール・トレッキング」


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19/06 朝、ハヌパタ村発、トレッキング一日目。シルシル・ラ(峠)付近、茶屋脇にテント泊(標高約4,420m)

20/06 シルシル・ラ(峠、約4,805m)〜ブミクツェ・ラ(峠、約4,390m)〜センゲ・ラBC(約4,300m)

21/06 降雪の為、一日滞留。食料を高山鴉に食べられる。逃げたロバを探しに、数km荒野を探し回る。

22/06 センゲ・ラ積雪の為、峠越えを断念。一旦、シルシル・ラへ戻り、トクド(約4,300m)で、テント泊。

23/06 トクド(約4,300m)〜ニグツェ・ラ(峠、約5,100m)〜シラコンBC(約4,300m)で、テント泊。

24/06 23日夜から未明にかけ降雪。シラコンBC(約4,300m)〜ヨクマ・ラ(峠、約4,720m)〜カンジ村泊。

25/06 カンジ村〜フォトゥ・ラ(峠、約4,100m)〜ラマユル僧院の大祭観覧、テント泊。

26/06 朝、ガイド、カンチェン家のギャツォとお別れ、ラマユル僧院内の読経見学、ラマユル泊。

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「ラダック最奥部、ザンスカール地方」


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27/06 朝、ザンスカールへ向かう為、カルギルへ。バス停で、ドイツ人のビョーンと出会う。カルギル泊。

28/06 早朝、乗合ジープでパドゥムへ。ペンジ・ラ(峠、約4,400m)、ダラン・ドゥルン氷河、パドゥム泊。

29/06 パドゥムから徒歩で、カルシャ僧院へ(日帰り)。インド入国後、初めてネットが繋がる。

30/06 パドゥムからジープで、ザンラの旧王宮、ストンデ僧院へ(日帰り)。ザンラ王家の青年と出会う。

01/07 パドゥムからジープで、車道のあるアンモ村まで。村から徒歩でプクタル僧院へ。プクタル僧院泊。

02/07 プクタル僧院から、アンモ村へ。アンモ村では、デチェンのお宅にホームステイ。

03/07 アンモ村から、ジープでパドゥムへ。間一髪、未舗装車道で崖崩れ。パドゥム泊。

04/07 早朝、パドゥムで運良く乗合ジープが見つかり、カルギル経由、一路レーへ。

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「カーラチャクラ灌頂伝授会」


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05/07 未明に、レーへ帰還。カーラチャクラに来ていた、ハヌパタのセイルーパ家ツェリン父さんと再会。

06/07 レー近郊、チョグラムサルで、カーラチャクラ灌頂伝授会を見学(前行法話)。カンチェン家と再会。

07/07 へミス・ツェチュ(ヘミス僧院の大祭)、見学(一日目)。出稼ぎのネパール人青年ラマ達と夕食。

08/07 へミス・ツェチュ(ヘミス僧院の大祭)、見学(二日目)。出稼ぎのネパール人青年ラマ達と散歩。

09/07 レー近郊、チョグラムサルで、カーラチャクラ灌頂伝授会を見学(ダンス鑑賞)。

10/07 レー、シャンティ・ストゥーパ(日本山妙法寺建立)へ。

11/07 カーラチャクラ灌頂伝授会見学(イニシエーション)。ララ・カフェで、ビョーンと再会、ライヴ鑑賞。

12/07 ビョーンと、カーラチャクラ灌頂伝授会見学(イニシエーション)。

13/07 フランス人のギヨームと出会う。彼とカーラチャクラ見学後、レー王宮、ナムギャル・ツェモ・ゴンパ。

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「レーとヌブラ渓谷」


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14/07 ビョーンと、レー近郊のスピトク僧院へ。ゲルク派の座主、クショ・バクラ・リンポチェ20世に会う。

15/07 ヌブラ渓谷へ(レー〜カルドゥン・ラ峠5,620m〜スムル僧院〜デスキット〜フンダル村泊)。

16/07 ヌブラ渓谷からレーへ(デスキット僧院で、バイクで来ていたギヨームと再会)、再び発病。

17/07 ビョーンと朝食後、薬局、帰宿、一日療養(発熱のみ)。

18/07 熱治まる。ビョーン、ルクセンブルグ人のカティアと夕食。夜は、カティアの部屋で語り合う。

19/07 レー近郊、ティクセ僧院、シェイ王宮、シェイ・ゴンパ見学。

20/07 レー滞在、ララ・カフェにて平子さんと再会。旧市街へリテイジ・ツアーの予約。

21/07 祖母の訃報を受け、午前中、シャンティ・ストゥーパへ。午後、カティアとへリテイジ・ツアー参加。

22/07 レー滞在最終日の為、買い物等。夕、スリナガル行きのシェア・ジープで出立。

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「パキスタンに近いイスラム教世界、カシミール」


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23/07 早朝、スリナガル着。ムガール庭園、モスク、ジャマー・マスジット。日本人のアツシ君と出会う。

24/07 スリナガル滞在、博物館、ダル湖、ヒンドゥー寺院等、夜は、アツシ君と未明まで話す。

25/07 朝、路線バスでスリナガルからジャンムーへ。夕、ジャンムー着。乗換で、ダラムシャーラーへ。

26/07 未明、ダラムシャーラー着。

27/07 ダラムシャーラー、ナムギャル僧院、ダライ・ラマ法主公邸、チベット寺院等、夕、デリーへ。

28/07 早朝、デリー着(74日ぶり)。29日夕方発のコルカタ行き特急券の予約。

29/07 ニューデリー駅前で、翌日帰国のビョーンと再会。二人でインド門へ。夕方、インドで最後のお別れ。

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「ラーマクリシュナ、タゴール、コルカタ」


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30/07 夕、コルカタ着。カティアに薦められた、サダル・ストリート近くの宿にチェックイン。

31/07 コルカタ、ドッキネッショル寺院参拝、ベルール・マト(ラーマクリシュナ教団)。カーンと出会う。

01/08 コルカタ、タゴール・ハウス、パンチャヤバティ・アシュラム(フグーリー川沿い)、カーン達と夕食。

02/08 コルカタの青年、ラヴィとカーリー寺院へ。午後、彼と映画館。夜、ダージリンへ向け、バスで出立。

03/08 昼、スィリグリー経由、乗合ジープに乗換、ダージリン(旧スィッキム王国)着。

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「もう一つのチベット文化圏、旧スィッキム王国とブータン王国」


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04/08 ダージリン滞在、ブティア・ブスティ僧院、ダージリン・ヒマラヤ鉄道、ロイド植物園等。

05/08 朝、乗合ジープにてダージリン発、スィッキム王国の旧王都、ガントク着。

06/08 朝、ガントク発、ブータンとの国境沿いの街、ジャイガオン着。ブータン側はプンツォリン。

07/08 ブータン王国、プンツォリン散策。サンドペルリ寺院、小中学校見学、郵便局等。

08/08 ジャイガオンから、ハシマラ駅。ハシマラから特急で、38時間、一路デリーへ。

09/08 終日、特急客車内。

10/08 未明、デリー、メイン・バザール着。ガーンディー記念博物館、ガーンディー博物館へ。

11/08 未明、デリー出国、上海経由、成田帰国。

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以下、Facebookの投稿記事より(ダイジェスト)。

インド最北部、ラダック地方へやって来て、早44日目。奇跡的に初めてネットが繋がる…。現在地は、ラダック地方最奥部、旧ザンスカール王国の故地、パドゥム。先週、一週間かけてハヌパタ村のナイスガイ、タシ・ギャツォとブンブー(ロバ)二頭でえっちらおっちら、標高5,000mの難所、センゲ・ラ(峠)を越えてのザンスカールを目指したものの、連日の降雪&残雪で、ブンブーが危険と言う事で折り返し、シギグツェ・ラ(標高4,900m)を越えて、ギャツォの奥さんのご実家、カンジ村経由で、無事にラマユル僧院へ抜ける(総踏破距離約140km、幕営地平均標高約4,300m)。ザンスカールへは、カルギルからジープで。これまで、一つの僧院、二つの村、三つのご家庭のお世話に。取り敢えず、近況報告まで。

-2014/06/30 Padum, Zanskar, Jammu And Kashmir, India


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ザンスカール人の大家族と一緒に、カーラチャクラ巡礼ジープに揺られ、氷河を越え、氾濫した川も牛の群れも蹴散らして…。ずんどこ24時間耐久ドライヴの末に今朝未明レーへ帰還。電気がある、店がある、銀行がある、道路が舗装されている…。ラダック中の村人が総出で終結してテント村だらけのレー近郊…。明日以降、カーラチャクラを観に行ってみようと思います。

-2014/07/06 場所:Leh, Ladakh, Jammu And Kashmir, India


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カーラチャクラ、会場の雰囲気は野外ロックフェスみたいだ。でも内容は、ダライ・ラマ14世による、仏教法話と読経。これだけで、全国から(ラダック中から)老若男女が集まって、熱気むんむんなんだから凄い事だ。日本のように、棺桶に入る時だけお世話になるもんじゃなくて、生まれた時の命名から、四季折々の祭り、日々のお勤めと、毎日が仏教だ。お坊さんも近所の兄ちゃんや姉ちゃんがなるから、お寺に行けば家族や親戚がいるような感じだ。この土地では仏教が人々を包み込んでいる。さて、そんな15万人収容のメイン会場でテキトーに歩いていたら、奇跡的にお世話になったハヌパタ村のカンチェン家のみんなと再会。ツェリン父さんさんだけ、今は家畜の世話で村の留守番らしい。下の子のプンツォ(3)も珍しくゴンチェ着てる(一緒にハヌパタ村へ帰ろうと連呼されたけど…)。暫くは、お祭り週間が続きます。

-2014/07/06 場所: Choglamsar, Ladakh, Jammu And Kashmir, India


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Hemis Tse-chu 2014/07/07-07/08
旧ラダック王国の菩提寺。チベット暦5月10、11日に行われる大祭。パドマサンバヴァの生涯と八変化の舞、守護尊、護法神、祖師、道化等、多彩な人物達が登場する。

-2014/07/07-07/08 場所: Hemis Monastery


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昨日はレー王宮の下手の旧市街にある、LALA'S ART CAFEにて、カリフォルニア人ミカによる、チベタン・ボウルとドラムによるライヴ・パフォーマンスを見た。ライヴ前に各楽器の起源についての詳しい紹介があり、単に雰囲気に終わらない演奏が良かった。ちなみにこのカフェは、日本人の平子さんと言う方が運営する、THF= TIBET HERITAGE FUNDという、チベット伝統家屋の修復活動を行う団体が運営。平子さんにも初めてお会いすることが出来た。カルギル行きのバスで一緒だった、ドイツ人のビョーンとも店で再会(彼は、僧院の仏教絵画の修復活動を行うスイスの団体、ACHI ASSOSIATIONに在籍していて、ワンラ村に長期滞在していた)。カリフォルニア人ミカに、サンフランシスコのブックストアに今度行きたいと思っていると言うと、「シティ・ライツだろ?俺も好きだよ、ビート・ジェネレーション。」と話は早く、国籍は様々ながらある種の共感を持てる空間だった。

-2014/07/12 場所:Leh, Ladakh, Jammu And Kashmir, India


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ラダックの人達ともみくちゃになって、バスの天井やらトラックの荷台やらに揺られ、埃まみれになりながら通った「カーラチャクラ灌頂伝授会」も本日で終了。昨日のイニシエーション最終日には、会場でチベット語からの同時日本語翻訳放送を聞いていたけれども、こんなに難しい日本語は聞いたことがないと思うほどに、難解な仏教用語をラップの如く畳み掛けてきて、翻訳官の人は本当に凄いと思った。

日本には「抹香臭い」と言う言葉もあるが、ラダックの仏教はもっと生々しくて、人々の日々の生きる力の糧であり、もっと全力でサバイヴしていた。大乗仏教の究極的な目標「空を観ずる」とは、ものの本を読めば形而上の理屈は分かるけれども、それを実感として観ずるには一生を要する事なのだろうなと思う。ダライ・ラマが話中強調していたのは、キリスト教もイスラム教も仏教も、怒り等のネガティヴな感情を信仰の力に変えるような事は許していない、と言う事であった。

彼が最後に締めくくった言葉は、次のようなものだったと記憶する。「仏の道とは、実践の道です。食べ物も、実際に口に入れて味わってみないとその味が分からないように、仏の道もまた味わって下さい。あなたの利他行を実践して下さい。ただいつも仏の事を想っていると言うだけでは、足りないのです。」

-2014/07/13 場所: Choglamsar, Ladakh, Jammu And Kashmir, India

http://ladakhkalachakra2014.com/


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Photo by Manuel Joy Bauer

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チベット仏教ゲルク派の座主、クショ・バクラ・リンポチェ20世は、まだほんの小さな少年だ。先代が数年前に逝去し、転生者として認定されたばかりなのだそうだ。こんなに小さいのに、初老の僧侶にかしずかれるのは、どんな気持ちなのだろう。彼の部屋には、子供らしくプラスチックのオモチャが転がっていた。スピトク僧院にて。

-2014/07/15 場所: Spituk Monastery, Ladakh, Jammu And Kashmir, India

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自動車道の世界最高所(?)、カルドゥン・ラ(峠)。海抜5,359m〜5,682m(諸説有り)。レーから、ヌブラ渓谷へ抜ける道にて。

-2014/07/16 場所: Khardungla - World's Highest Motorable Pass


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
第二回インド旅行情報、楽しませていただきました。
「カーラチャクラ灌頂伝授会」のところのキメポーズがかっこいい。
照れを無くさないとだめですね。
あとは日本と違って子供が沢山いる感じがして
健康的ですね。
さすがインド。
GAOHEWGII
2014/08/29 17:32
コメント、ありがとうございます。そうですね。地域によっては、社会的にかなり病んでいるところもありますが、子供達は、あっけらかんと写真に映ってくれる事が多いので、良い写真が多いですね。でも物乞いの子達は、やはり辛そうにしているので、写真に撮ることは控えました。
miyata
2014/08/29 18:39
"何を既に失っており..."ってくだり、考えさせられたよ。
実感って最強だよね。実感、最近あんまできてないや〜
kusu
2014/09/11 13:40
kusuどん、確かに。個人的に一番衝撃的だったのは、ラダックの人たちが「衣・食・住」を、住む土地から得られるもので、全て自給出来てしまうって言う事実かな。自分達独自のコミュニティーや生活能力を保持する事は、時間の使い方や人生の過ごし方、物事の価値観なんかを、他人や経済等に支配されなくて済む事に繋がるんだなあって思ったよ。
miyata
2014/09/11 18:12

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