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zoom RSS 再渡印。ラダック、ザンスカールへの道程。15th March - 11th August 2014

<<   作成日時 : 2014/05/12 02:38   >>

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だから僕はいつも、完全な自由を探している。
最強の何かが眠りに就き、僕は跪く。
さあ行こう。ゴミ箱を掘り返して、そこらのものに新しい名前を付けながら。
Aztec Camera / Back On Board

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輪廻は涅槃の別の形に過ぎない。
最高の真理は、通常の人間の有限な思惟に顕現する。
龍樹 / 真俗二諦説 / J・ゴンダ著 インド思想史 第八章 大乗 空観

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9日は、神宮公園での瞑想フラッシュモブへ。個人的には、戸塚善了寺でのティク・ナット・ハン師のお弟子さん方のお話も興味深かった。日々の呼吸、歩行、食事と言った基本的な行為を、敢えて“ゆっくりと”意識して行う。日々の生活そのものが、瞑想的実践であると言う態度。それは、何ごとも効率自動化、費用対効果としての“もの”へと貶められてしまっている現代人が持つ思考傾向への、平和的な、じわりと来る叛旗とも言えるんじゃないかな。彼等のお話を聞いていて、僕はミヒャエル・エンデの『モモ』に出て来る、時間を細切れにして金に換算し続ける、「時間貯蓄銀行」と称する可哀想な灰色の男たちの事を思い出した。最後に、辻信一氏は、サン・テグジュペリ『星の王子さま』の地球のシーンを引用されていた。“「肝心なことは目には見えないんだ。」「きみが、きみのバラの花をとても大切におもっているのは、きみがその花のために時間を無駄にしたからなんだよ。」”サン・テグジュペリ『人間の大地』には、こんな事も書かれている。“たとえどれほどささやかなものであろうと、自分の役割に気づいたとき、はじめて私たちは幸福になるだろう。そのときはじめて、私たちは平和に生き、平和に死ぬことができるだろう。なぜなら、生に意味を与えるものは、死にも意味を与えるからだ。”


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2014/05/09 at 神宮橋 / 明治神宮公園 / 戸塚善了寺

about ティク・ナット・ハン (釈一行)師

http://www.interbejp.org/thich.html

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既述のように、今月15日から8月11日まで、昨年の印度行に引き続き、再び渡印します。今回の旅のメインは、ジャンムー・カシミール州東部にあたる、ラダック地方。前半戦は、NPO法人、ジュレー・ラダックさんによる、ホームステイ・プログラムにて農村滞在及び、現地音楽関係者訪問。後半戦は、ラダックの更に最奥に位置する、ザンスカール地方やチベット密教の最奥義、カーラチャクラ灌頂会や各僧院(ゴンパ)の祭礼の見学等、時間が余れば、再度インド北部や、ベンガル地方等のヒンドゥー聖地巡礼にも出掛けたいと考えています。


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おおよその行程。

5/15、出国
5/16-17、デリー経由、レー着高地順応
5/18-19、サブー尼僧院
5/20、ダー村へ移動、道中、アムチ僧院、音楽関係者訪問
5/21-26、ダー村滞在
5/27、ハヌパタ村へ移動、道中、ラマユル僧院、音楽関係者訪問
5/28-6/16、ハヌパタ村滞在
6/16以降、ザンスカール地方(予定)
7/03-13、レー、ダライ・ラマ、カーラチャクラ灌頂伝授会(予定)
7/14以降、マナーリー/レー・ロード経由、インド内地(デリー)へ
8/11、インド出国、帰国


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http://en.wikipedia.org/wiki/Ladakh

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帰国後、11月辺りに、今回のラダック行きに関するパネル展示を、冬季にお世話になっている図書館にて行わせて頂く予定です。詳細分かり次第、お知らせ致します。併せて、7月1日発行予定の合同図書館報にて、下記の書籍を紹介させて頂きました。配布先の図書館は、下記リンクをご覧下さい。

紹介書籍


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ラダックの風息 空の果てで暮らした日々
山本 高樹 (文・写真) P-Vine Books

著者、参考リンク

Days in Ladakh

http://ymtk.jp/ladakh/

合同図書館報、配布先の図書館(7月1日発行予定)

https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/introduction/html/index.html

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目に見えない一つ一つの祈りは、
空に浮かぶ雲のよう。明日は必ずやって来る。
人は生き、やがて死ぬ。誰もその訳を知りはしない。
それでも取引が終わる時、私は君の側にいよう。
Bob Dylan / When The Deal Goes Down


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Bob Dylan Japan Tour 2014 東京公演最終日 2014/04/10

前回から、約4年ぶりのBob Dylan東京公演。今回は、お台場に新しく出来た商業施設の中にある、Zepp Tokyoを少し小さくしたような箱(Zepp DiverCity Tokyo)での演奏。開場前にすれ違った中年の男性たちが、「生涯最後のディランかも。」と言って盛り上がっていたのを耳にした。確かに、そう言う思いはみんなどっかしら持っているのだろうなと思う。今回のライヴは、一聴してまずバック・バンドの音が良く、ディラン本人の声も、前回以上に原曲のメロディ・ラインを生かした歌声で、今なお成長の過程にある、ディランの音楽を感じ取る事が出来た。ツアー告知営業の一環であったのであろう「ディラン神社」等は、正直センスが全く理解出来なかったけれども、ディラン本人の音楽は、相変わらずそう言った間抜けなマスコミのセンスとは対極の、ますます暗く重くなって行く歌詞と、艶のある陽気なアメリカ大衆音楽との化学反応によるユーモラスな芸術を歌っていた。前回は、久々の日本公演と言う事での計らいか、様々な時期の代表曲を新曲に織り交ぜてのセットリストだったけれども、今回は、最新作『Tempest』からの楽曲が大半であった。僕が『Tempest』を最初に聞いたのは、山小屋生活から降りて来て間もなくの、インド一周旅行での最初のインド鉄道の客車内での事だった。初めて見る異国の風景が流れて行く中を、汽車のような躍動感のある前半の楽曲が良くマッチしていたのを覚えている。今回のツアーでの冒頭曲は、オリジナル・アルバムには収録されていない、「Things Have Changed」だった。この曲は映画の主題歌として作られた曲で、2000年の初演以来、既に570回以上も演奏されているらしい。余程、最近のディランの気分を反映した曲と言えそうだ。“人々は狂気に取り憑かれ、時代はおかしなことになっている”、“僕はすぐに傷つくんだ、それを表に出さないだけ、人を傷つけておきながら、それに気付かない事って良くあるんだよ、これから60秒は永遠のようかもしれない、うんと落ち込もう、高く舞い上がろう、この世のあらゆる真実を重ねて行けば、結局はひとつの大きな嘘になる”。このような歌詞からは、世の中に適合出来ない、時代の外側で途方に暮れているように見える、一人の男の肩を落とした背中が見えるかの様だ。しかし、それでいながら容易にそんな狂った世にある表層的な動きを信用しない醒めた目線がディランらしくもある。“「地上における唯一の真実は、真実がないことである。」”これは、ディランが創作を通して辿り着いた彼なりの不動の態度であり、全作品世界を覆っているある種の違和感を漂わせる雰囲気でもある。今回のディランは、上下一張羅の白いスーツ姿。ある時はマイクスタンドの前で腰に手を置きながら歌い、ハーモニカを吹き、またふとした瞬間には、ひょいひょいひょいっとアコースティック・ピアノの前まで小走りして、思うままにピアノのフレーズを叩くと言う塩梅であった。ここ何年か腕を痛めていると聞く、ディランのギター・サウンドが聴けないのはやはり残念だったが、Charlie Sextonのリード・ギターが今やディランのサウンドの要として働いていて、バンド全体のサウンドはすこぶるカッコ良い。Tony Garnierのベースは、時折はアップライト・ベースとなり、Donnie Herronのヴァイオリンやスティール・ギターが、彼等のサウンドを南部やテックスメックスの風味を加味し、時には蒸気機関のような力強さで、時には昼下がりに吹く風のような涼やかさで、その場の歌の感情を映し込んで行く力は、さすがであった。僕が、もともと好きだったディラン作品に更に深く思い入れが出たきっかけは、彼の自伝を読んだ事だったが、そこで明らかにされた彼の作品世界の基調となる要素を、最近の作品にも強く感じる事が出来る。彼が20代初めにNYの公立図書館に籠って読み漁ったと言う、19世紀の新聞記事にある様な、伝統的な移民生活の重層的な位相空間が共存していた、旧世界としてのアメリカ。そこから織り成される現代的な記号群、宗教、政治、経済等のキーワードが喚起させるある種の感情を伴って神話的な構造を醸し出し、山間に轟く雷のような響きがロックする。歌の主人公はいつも、様々なゴタゴタの起こるリリックの果てに、たった一人の女性や、忘れ去られてしまった夢や希望に思いを馳せるのである。瀬戸際にいるアメリカ、そしてそのアメリカに追随して来た自由主義社会(と言う言葉で呼ばれているある種の社会)の立ち往生、資本の横暴と人間の生態を脅かす機械化や戦争、治安の崩壊等々…。ディランの歌を聴いていると、人間世界の本質は、何も変わっていない事に改めて気付かされる。そこには我々の愚かさと願い、滑稽さと愛への渇えと…、そして心躍らせるロックンロールが相も変わらず、鳴り響き続けているのだ。アンコール曲は、「見張り塔からずっと」、そして、「風に吹かれて」の二曲で、この二曲はどの公演でも最後に必ず歌われていた。

4月10日閉演後BGM、覚え書き。ストラヴィンスキー『春の祭典』、第二部。





Series Of Dreams / 夢のつづき / Bob Dylan

わたしはひと続きの夢について
思いを巡らせていた
それらの夢では
すべてが傷ついたまま
底のほうで澱んでいて
何一つ浮かび上がって来ない
何もかもが永久に静止したまま
特に何かについて考えたりしていなかった
夢の中でのように
その時誰かが目を覚まして悲鳴を上げる
科学で解明されることなんて何もない
ただひと続きの夢のことを考えていた

わたしは思いを巡らせていた
ひと続きの夢について
それらの夢の中では時間とテンポが飛び交い
出口はどの方向に行ってもない
たったひとつあなたの目には見えない出口を除けば
何かすごい繋がりを持とうとしていたわけではないし
何かややこしい陰謀に
巻き込まれそうになっていたわけでもない
検閲をすり抜けられるものなんてなかった
ただひと続きの夢のことを考えていた

傘が畳まれる場所で見る夢
あなたは小道へと投げ込まれ
あなたが持っているカードは使い物にならない
別世界からのものでないかぎり

ある夢では
大勢の人たちが焼き殺されていて
別の夢では
わたしは犯罪の目撃者だった
またある夢では
わたしは逃げていて
別の夢の中では
わたしはひたすらよじ登るしかないようだった
特別な手助けを探していたわけでもなく
極端に走るつもりもなかった
わたしはすでに
とんでもないところにまで行ってしまっていた
ひと続きの夢のことを考えながら

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「ここから
抜け出す方法があるはずだ。」
と道化が盗人に言う。
「混乱が多すぎて心の休まる暇がない。
商人たちはおいらの酒を飲み、
農夫たちはおいらの土地を耕す。
だが、連中の誰一人として、
そういったものの値打ちはわかっていない。」
「まあ、そう興奮しなくてもいいだろう。」
と、盗人は優しく言う。
「我々の仲間の多くは
人生はただの冗談だと感じている。
だが、あんたと俺はその段階はもう終わったんだ。
それに、これは俺たちの運命じゃない。
だからもうごまかしをしゃべるのはよそう。
時刻も、こんなに遅くなっている。」

見張り塔の周囲を王子らが監視する中、
来ては去り行く女たち。
そして、はだしの従者たち。
城外のどこかで山猫が鳴いた。
馬上の二人は、どんどん近づく。
風が、うなりをあげ始めた。

見張り塔からずっと / All Along The Watchtower / Bob Dylan

わが主はわたしにこう言われた。
「さあ、見張りを立てよ。見るところを報告させよ。
彼は見るであろう。二頭立ての戦車を、ろばに乗る者、
らくだに乗る者を。耳をそばだてて聞け、油断するな。」
見張りは叫んだ。
「わが主よ、見張り台にわたしは一日中立ち尽くし、
歩哨の部署にわたしは夜通しついていた。
見よ、あそこにやって来た二頭立ての戦車を駆る者が。」
その人は叫んで、言った。
「倒れた、倒れた、バビロンが!
神々の像はすべて砕かれ、地に落ちた!」

イザヤ書(旧約) 第21章 6-10節

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Bob Dylan Japan Tour Tokyo

2014/04/10 set list

01. Things Have Changed
02. She Belongs To Me
03. Beyond Here Lies Nothin'
04. What Good Am I?
05. Waiting For You
06. Duquesne Whistle
07. Pay In Blood
08. Tangled Up In Blue
09. Love Sick

(Intermission)

10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)

18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

Bob Dylan's Theme Time Radio Hour

http://www.interfm.co.jp/bobdylan/

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もう何年も前に、このブログでも騒いでいた、ジャック・ケルアックの『路上』の映画化。僕が山にいるうちに、いつの間にか日本でも公開されていたんだね。あの名作、『モーターサイクル・ダイアリーズ』を手掛けた、ウォルター・サレス監督による作品化と言う事で、スマートな映画作品に仕上がっていた。以前に読んだのは、19か20歳ぐらいの時だったから、今読むと新たな発見もあるね。




On the Road (2012) - Official Trailer

「ぼくにとってかけがえのない人間とは、なによりも狂ったやつら、狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている、なんでも欲しがるやつら、あくびはぜったいにしない、ありふれたことは言わない、燃えて燃えて燃えて、あざやかな黄色の乱玉の花火のごとく、爆発するとクモのように星々のあいだに広がり、真ん中でポッと青く光って、みんなに「ああ!」と溜め息をつかせる、そんなやつらなのだ。」

ジャック・ケルアック / オン・ザ・ロード

“日本でも多くの表現者がこの作品に影響を受けたはずだが、私が思い浮かぶのは写真家・森山大道の仕事である。彼はこの本に刺激されてヒッチハイクで国道を移動しながらシャッターを切った。1968年のことである。登場人物たちの生き方は無意味で、非生産的にもかかわらず、それを読んだ者は生産的になるという創作上の真実がここに見出せる。-文筆家、大竹昭子”

http://booklog.kinokuniya.co.jp/ohtake/archives/2008/01/post_12.html

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